ドクターミナム「治癒力の科学」

生活習慣を整えることで高まる身体の回復メカニズムを、最新の視点でわかりやすく解説。

なぜ癌細胞は血管新生をするのか

■ なぜ血管新生が必要か

通常、細胞は既存の血管から酸素や栄養をもらっていますが、拡散だけで届く距離には限界があります(だいたい1〜2mm程度)。

がん細胞も最初は小さい塊ですが、
• 大きくなる
• 細胞数が増える

と、中心部が
• 低酸素状態(hypoxia)になる
• 栄養不足になる

→ このままだと壊死してしまう



■ そこで起こるのが血管新生

がん細胞は生き残るために
• VEGF(血管内皮増殖因子)などを分泌
• 周囲の血管を引き寄せる
• 新しい血管を作らせる

ことで、
• 酸素供給を確保
• 栄養供給を確保
• 老廃物の排出

を可能にします。



■ 血管新生のもう一つの重要な目的

これは臨床的にかなり重要ですが、

👉 転移のための「出口」を作る

新しくできた血管は
• 構造が未熟で隙間が多い
• がん細胞が入り込みやすい

ため、
• 血流に乗って他の臓器へ移動(転移)

が起こりやすくなります。



■ まとめ

がんにとって血管新生は
• 生存のため(酸素・栄養確保)
• 増殖のため(サイズ拡大)
• 拡散のため(転移)

という、いわば「インフラ整備」です。

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